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PubMedID 24156074 Journal Biomed Opt Express, 2013;4(10);2187-95,
Title Label-free multi-photon imaging using a compact femtosecond fiber laser mode-locked by carbon nanotube saturable absorber.
Author Kieu K, Mehravar S, ..., Norwood RA, Peyghambarian N
愛媛大学大学院医学系研究科分子病態医学  今村研究室    大嶋佑介     2014/03/25

超小型フェムト秒レーザーを使ったラベルフリー多光子イメージグ
やや光学よりになりますが,1560nmのハンディサイズの超小型フェムト秒ファイバレーザーを用いた,ラベルフリー多光子イメージングの論文です.エルビウム(Er3+)をドープしたファイバレーザーは,1500 nm以上の非常に長い波長帯で発振可能です.水の吸収帯と重なる領域なので,生体透過性については問題視されていましたが,近年では学会や論文で時々見かけるようになりました.

【要旨】
著者らは,単層カーボンナノチューブ(CNT)によるモード同期による小型Er3+ドープフェムト秒ファイバレーザー生体試料のラベルフリー多光子イメージングを行った.これらの小型で低コストのレーザーは様々なグループによって開発されてきたが,多光子顕微鏡には用いられてこなかった.ここでは,SHG; second harmonic generation, THG; third harmonic generation, TPEF; two-photon excitation fluorescence, 3PEF; three-photon excitation fluorescenceなどのさまざまな多光子イメージングモダリティが,ハンディタイプの小型 CNTモード同期フェムト秒レーザーを光通信波長帯である1560 nmを発振させ,さまざまな生体試料で効果的に実現された.著者らはまた,植物の葉のクロロフィルの蛍光を,3光子吸収によって1560 nmのレーザーの励起で初めて観察した.
   
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