PubMedID | 22388287 | Journal | Nat Methods, 2012;9(4);379-84, |
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Title | TULIPs: tunable, light-controlled interacting protein tags for cell biology. | ||
Author | Strickland D, Lin Y, ..., Weiss EL, Glotzer M |
LOVドメインを使ったタンパク質間相互作用を制御する試み。
このグループは以前にLOVドメイン内の変異で性質が変えられる事を報告してます。今回の論文もLOVドメインの応用で相互作用を利用した細胞機能調節を酵母で証明してます。
今までもいろいろと光でタンパク質間相互作用を調節する論文が出ていますが、切れ味がよいのはどれなんでしょうね。
1 | 大阪大学、産業科学研究所 永井健治研 齊藤健太 | ありがとうございます | 2012/04/14 |
実吉様
LOVドメインの利用はこれからますます増えていきそうですね。 ところで素人の立場からの質問で非常に恐縮ですが、蛍光タンパク質の改変方法はだいたい想像がつくのですが、LOVドメインの改変は現在どのような方法で行われているのでしょうか? 蛍光タンパク質みたくランダムに変異を入れて大腸菌コロニーでのスクリーニングというのは難しそうなので、立体構造から予測して変異導入する方法でしょうか。 |
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2 | 理化学研究所、脳センター 林康紀研 実吉岳郎 | LOVドメインの変異 | 2012/04/15 |
斉藤様、
植物以外のLOVドメインをそれぞれの生物種での光に対する応答の違い(速く応答するや効果が持続するなど)を利用してホモロジーをもとに変異を入れているのが現状でしょうか。今後の展開として期待しているのは、LOVドメインが持つ阻害領域を目的蛋白質の阻害に合わせて変異を入れるといったものでしょう。実際、PKAの阻害サブユニットPKIにホモロジーがあると提唱している方もいらっしゃいます。いずれにせよ、最適化やスクリーニングは大変ですね。 > 実吉様 > > LOVドメインの利用はこれからますます増えていきそうですね。 > ところで素人の立場からの質問で非常に恐縮ですが、蛍光タンパク質の改変方法はだいたい想像がつくのですが、LOVドメインの改変は現在どのような方法で行われているのでしょうか? > 蛍光タンパク質みたくランダムに変異を入れて大腸菌コロニーでのスクリーニングというのは難しそうなので、立体構造から予測して変異導入する方法でしょうか。 |
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3 | 大阪大学、産業科学研究所 永井研 齊藤健太 | Re: LOVドメインの変異 | 2012/04/15 |
実吉様
回答いただきありがとうございます。 改良は大変そうですね。やはり蛍光タンパク質やCa2+指示薬(GECO)みたくスクリーニング方法が確立されれば飛躍的に進みそうですね。 1年くらい前に青色光以外で作動するものが開発できるとより研究の可能性が広がるのではないかとラボで話した事があります。既にあるのか時間の問題かもしれませんが。また今度いろいろと教えてください。 |
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