FLI Forum
トップ検索ご質問

PubMedID 21074050 Journal Cell, 2010 Nov 12;143(4);592-605,
Title Germinal center dynamics revealed by multiphoton microscopy with a photoactivatable fluorescent reporter.
Author Victora GD, Schwickert TA, ..., Dustin ML, Nussenzweig MC
理研RCAI  免疫細胞動態    岡田峰陽     2012/10/15

in vivo 2-photon PA-GFP
もう2年も前の論文で恐縮ですが、

この論文、リンパ節胚中心の特定部分の細胞だけを2光子でIntravital PAして、その半日後とかにその細胞の運命を追うというもので、胚中心研究者の間ではかなり話題になった論文です。方法も結果もかなり美しい。First Authorの人とも面識があるので、聞いたらかなり手技的に大変だったらしいですが、それでも一度条件を見つければなんとかなったとのことでした。

ところが今月海外出張行った先で別の知り合いの研究者から、同じTgマウスを入手して頑張ってやったところ、Intravital PAは全くうまくいかんかったという話を聞きました。ちょっと試したぐらいでなくて、かなり時間をかけてやったらしいのですが、No way!って感じだったとのこと。どなたか経験のある方がおられたら、教えて頂きたいです。

自分でやったことがないので、もちろん私としてはこの論文を疑うつもりはありません。しかし、もしこういう論文出して、自分がやったときも大変だったのなら、かなり詳細に条件を書いたり、後続の人たちをヘルプしてあげないと、結局自分が損するんだろうなと思いました。こういうフォーラムの場での技術的な助け合いは、そういう意味でほんとに大事ですね。

松田先生のつい先日の投稿を読んだ直後だったので、なおさらそう思いました。イメージングはたしかにゲルのバンドに比べるとでっち上げるのは骨が折れるでしょうが、それだけに美しいイメージング結果に対しては、逆にチェックが甘くなるケースもあるようです。繰り返しになりますが、この論文のことを言っている訳ではありません。

   
   本文引用



Copyright 「細胞機能と分子活性の多次元蛍光生体イメージング」事務局