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研究課題

研究課題名:癌免疫応答と免疫病態の機能的 2光子イメージング

研究代表者(所属):岡田峰陽(理化学研究所 統合生命医科学研究センター 組織動態研究チーム チームリーダー)

研究内容

 岡田峰陽
 腫瘍抗原特異的な細胞傷害性T細胞(CTL)によって担われる癌免疫応答は、癌細胞や免疫寛容システムにより、様々な抑制を受けることが知られている。しかしながら、癌細胞と免疫細胞群のどのような相互作用カスケードによって、癌特異的CTLの増殖や分化が調節されているのかは明らかではない。本研究では最新の分子プローブを、研究代表者らが開発してきた2光子免疫イメージング法に導入することにより、癌特異的CTLの増殖・死・分化を可視化し、癌免疫応答におけるCTL機能の組織内ダイナミクスを明らかにする。また新たに開発されたCTL分化プローブを、サイトカイン療法モデルや免疫不全モデルを用いた2光子イメージングに応用し、腫瘍免疫応答の成否を決定する免疫細胞相互作用カスケードを解明する。また開発されたT細胞分化プローブを、T細胞の分化異常が引き起こす免疫疾患モデルの二光子イメージングに応用し、病態発生の根幹となる免疫細胞相互作用の異常を解明する。

代表的論文3編

Bcl6 protein expression shapes pre-germinal center B cell dynamics and follicular helper T cell heterogeneity.
Kitano, M., Moriyama, S., Ando, Y., Hikida, M., Mori, Y., Kurosaki, T., and Okada, T.
Immunity, 34, 961-972, (2011)

Imaging of germinal center selection events during affinity maturation.
Allen, C.D. (equal contribution), Okada, T. (equal contribution), Tang, H.L.., and Cyster, J.G.
Science, 315, 528-531, (2007)

Antigen-engaged B cells undergo chemotaxis toward the T zone and form motile conjugates with helper T cells.
Okada, T. (equal contribution), Miller, M.J. (equal contribution), Parker, I., Krummel, M.L.., Neighbors, M., Hartley, S.B., O’Garra, A., Cahalan, M.D., and Cyster, J.G.
PLoS Biology, 3, 1047-1061(e150), (2005)


関連HP  理化学研究所 統合生命医科学研究センター 組織動態研究チーム
(http://www.riken.jp/research/labs/ims/tissue_dyn/)

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