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modified   2013-06-11


----  ----    松田道行     2013/10/13

iRFP670
iRFP670の配布を開始します。班員の三輪さんがデザインおよび解析をしてくださいました。許可を得て、レポートおよびデータを転載します。

-------三輪レポート--------

630 nm前後の励起だと、iRFP713に比べてかなり有利なので、非常に明るく検出できます。ただ、近赤外dualを実施しようとすると、まあ蛍光の宿命ですが、どうしても後ろに漏れ込みますので、iRFP670の蛍光がiRFP713のチャンネルでもある程度検出されてしまいます。FACSなら、compensation機能である程度引き算できますので、近赤外dualは可能ですが、顕微鏡でのイメージングにはスペクトル解析できるものを使うなど、一工夫必要かと思います。ただ、これまでGFP-KO-mPlumなどでの3カラーイメージングの際にmPlumが暗くて困っていたような方には、iRFP670の驚異的な明るさは十分役に立つかもしれません。ただし融合タンパク質として使うには、iRFP670もおそらくC末部分でdimerだと思いますので、注意は必要かと思います。試しにEGFPと2種類のつなぎ方で試してみましたが、GFP-iRFPのときのほうが明るく、逆につなぐとやや暗くなりました。マウスの腹腔内に埋め込んだりした際にどの程度検出できるか? BiFCにしたときの使い勝手、などについては、今後第2弾、第3弾でご報告したいと思います。

データ(PDF)
   
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