研究室でNikon倒立蛍光顕微鏡(Ti-U)用に除震台購入を検討しております。
スペースや予算の都合から、卓上タイプを検討しております。
これまで除震台を自分で選定して購入した経験がないので、もしお使いの方が居りましたら使用感(メリット、デメリット)や購入する際に注意すべき点など教えていただけないでしょうか。
予算は30万円前後までで考えているので、具体的にはマグフロートという磁石で浮かせるタイプか、明立の定期的に手動で空気を入れるポンプタイプを検討しておりますが、他にも良い物があればと思っております。
お忙しいところ恐縮ですが皆様の御知恵を拝借できれば幸いに思います。
1 | ---- ---- 大嶋佑介 | 卓上型の除振台について | 2012/12/05 |
卓上型の除振台システムで,もっとも安価なのは,
空気ばね等の除振機能がなく,剛性の高い厚さ5cm程度の金属板で いわゆる光学ブレッドボードと呼ばれるものがあります. ニューポート,ソーラボ,CVIメレスグリオ,シグマ光機などの 光学機器メーカーから入手可能です. 細胞のタイムラプス計測等をされるようであれば,やはり 空気ばね式やマグネット式のパッシブ型除振動機能があるものが 適しているかと思います.空気式と磁石式のどちらを採用するかは 除振性能と価格で選べばよいかと思います.(すみませが,この点は あまり知識がありません) ソーラボで販売されている,ブレッドボードと空気ばね式除振システム から構成されていて,価格帯が30万程度のものや,スペースが許せば 支柱と一体のものや,可動式のものも,同程度の価格であるかともいます. http://www.japanopto.com/goods/4626 ご参考になれば幸いです. |
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2 | ---- ---- 松田道行 | RE: 防振台 | 2012/12/05 |
普通のタイムラプスをやるのならいらないんじゃないでしょうか。赤外レーザでの自動焦点装置がついていればまず不要でしょう。なんといっても場所ふさぎですから、必要になってから買ってもいいのではないですか。
うちの顕微鏡で防振台に乗っているの二光子顕微鏡だけです。共焦点顕微鏡も防振台に乗ってますけど、これは余ったのがあったので場所ふさぎだからのせているだけです。あとの顕微鏡は普通の実験机に乗ってます。 TIRF用顕微鏡は防振台にのせていましたが、たぶん不要だったのではないかと思います。空気注入式でしたが、空気が抜けてもそのまま使っていたので。ちなみに手動の空気バネ式はやめたほうがいいです。結構面倒で、うちの学生は誰もやりませんでした。磁石式は使ったことがありませんが、業者は絶対の自信のようでした。買うならこちらでしょうね。 |
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3 | ---- ---- 齊藤健太 | 大変参考になりました | 2013/01/12 |
大嶋先生
返信が大変遅くなってすみません。 Virual Imaging Centerの方も返信があったらお知らせが来るようにしていたつもりですが、登録ミスで知らせが届いていませんでした。 返信来ないなぁ、と思っていたらすぐにいただいていたのですね...大変失礼いたしました。 そして、ソーラボからも除震台が出ているというのは私もラボの者も全く知りませんでした。業者からもその情報は出てきませんでした。 まだ購入検討している段階なので早速調べてみようと思います。 ありがとうございます。 |
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4 | ---- ---- 齊藤健太 | ありがとうございます | 2013/01/12 |
松田先生
レスポンスいただきありがとうございました。 返信が遅れてしまってすみません。 久々に冷や汗かきました...。改めてメーリングリストに登録しておきます。 うちの建物の事情が特殊なのかもしれませんが、実験室側がOA床仕様になっております。そして居室側がなぜか硬い床になっています。 OA床なのでタイムラプス開始後に周辺で人が歩くと多少の揺れを起こしてしまうようでした。 ただ、ヘルツ(HERZ)株式会社の横山さんに協力いただき、実際に揺れの定量計測をしてもらったのですが、わりと除震台が取り除きやすい周波数(高周波)のようで、今のところデモしたいくつかの除震台(10-30万円)ではどれでも大丈夫なようでした。 そして、先生の仰るとおり手動の空気バネ式は1,2週間に一度空気を入れて水平合わせしなくてはならないので大変でした。業者も言ってましたがほとんどのユーザーは最初しか空気入れなくてあとはただの「台」になるとの事です。ズボラな自分にはとても無理なので、今のところはメンテナンスフリーの方式(磁石、ダンピングコイルバネ、自動空気ばね)に絞り込み、価格、使い勝手、将来的に別用途として使うかどうかなど検討して決めようと思っております。 ありがとうございました。 |
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