当方in vivoイメージングの初心者です。
簡単な質問で申し訳ありませんがご教示ください。
血管マーカーとしてQtracker655 Vascular Labels(Q21021MP)を購入しました。
マニュアルではマウス一匹に、本製品20〜40uLをPBSで100uLに希釈して尾静脈に注射することになっています。
実際のところ利用されているかたはどれくらいの希釈率で利用されているでしょうか?
(この手の試薬はどこまでケチれるものなのでしょうか?)
利用する機器や要求する解像度により条件も変わってくると思いますが、高額な試薬ということもあり、
最初の実験条件検討のレンジを振る参考になればと思い質問させていただきました。
実験環境
顕微鏡:オリンパスFV1200MPE
レンズ:XLPLN25XW
PMT:赤チャネルは組み合わせる色によりGaAsPとマルチアルカリPMTの場合があります。
レーザー:SpectraPhysics Insight
サンプル:マウス
Ex:840nm
Em:647/57 nm
1 | ---- ---- 榊原明 | 安価な血管標識法 | 2014/03/04 |
> 利用する機器や要求する解像度により条件も変わってくると思いますが、高額な試薬ということもあり、 最初の実験条件検討のレンジを振る参考になればと思い質問させていただきました。 安価な血管標識法として蛍光ペンのインクを使うという手法が京都大学の高橋淑子研究室から発信されています。これなら値段を気にせず条件を振ることも出来るかと思います。ご参考までに。 Dev Growth Differ. 2013 Dec 1. doi: 10.1111/dgd.12106. [Epub ahead of print] Low cost labeling with highlighter ink efficiently visualizes developing blood vessels in avian and mouse embryos. Takase Y1, Tadokoro R, Takahashi Y. |
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2 | ---- ---- 上岡 裕治 | 2014/03/04 | |
吉崎さん
二光子励起顕微鏡での血管可視化用(赤色)に使っているQtracker655は確かに高価ですね。<実験環境>の顕微鏡であれば20μLは多すぎると思います。 観たい臓器によりますが、5μLくらい(5μL+PBS100μL)であれば観察に使えると思います。3μLでもPMT等の感度を上げれば見えると思います。 (血中濃度は数時間で下がるので、足りない場合は途中で追加したほうがよいかと思います。) 必ずしも赤色でなくてよければデキストラン-誘導体など(SIGMA T1287 Tetramethylrhodamine isothiocyanate-Dextran average mol wt 155,000)が安いそうです。 蛍光粒子や蛍光粒子のラベル化は化学系のラボであれば簡単(安価)にできそう気もしますが、どうなのでしょうね。 |
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3 | ---- ---- 吉崎尚良 | 2014/03/04 | |
榊原先生、上岡先生、返信ありがとうございました。
蛍光デキストラン以外にも蛍光インクとかもありなのですね。 いろいろ勉強になります。 とりあえずは教えていただいた条件で、はじめてみたいと思います。 今後ともご指導よろしくお願いします。 |
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