最近、器官培養のサンプルをライブで観察したいというユーザーが増えています。ニトロセルロースなどのフィルターの上に載せて培養することが多いのですけど、コンタミ等の問題もあるので倒立顕微鏡で観察したいことが大部分です。蛍光イメージングに使える透明のフィルター等をご存知の方がいたらご教示ください。
1 | ---- ---- 宮成 | FEP (fluorinated ethylene-propylene) | 2014/11/12 |
> 最近、器官培養のサンプルをライブで観察したいというユーザーが増えています。ニトロセルロースなどのフィルターの上に載せて培養することが多いのですけど、コンタミ等の問題もあるので倒立顕微鏡で観察したいことが大部分です。蛍光イメージングに使える透明のフィルター等をご存知の方がいたらご教示ください。
器官培養に使うフィルターとはどういうものか不明ですが、Light sheet 顕微鏡などサンプルをホールドする際に使われ始めているFEPは無色透明で、水とほぼ同じ屈折率です(Development 139, 3242-3247 (2012) doi:10.1242/dev.082586)。 http://en.rct-online.de/semi-finished-products/foils-thickness-0.002-2.0-mm/plastics/13611/high-tech-fep-film |
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2 | ---- ---- 松田道行 | FEP | 2014/11/12 |
ありがとうございました。
言葉足らずでした。皮膚組織などの器官培養あるいは脳のスライスカルチャーに用いるカップは底面が培地を透過するfilterになっていて、その上に置いた組織の上面は空気に触れています。ドライレンズで上からみるのはコンタミその他の問題があって長期の観察ができません。倒立型顕微鏡で見ようとすると不透明なフィルターが邪魔というわけです。細胞運動の解析に使うBoyden chamberもだめでした。インキュベータ型二光子顕微鏡だと長期間、安定して観察できるので、培養する道具の方になんかいい方法ないかな、と考えているところです。 |
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3 | ---- ---- 松田道行 | 解決しました | 2014/11/14 |
IBIDIのdishを使ったらどうでしょうというアドバイスもいただきましたが、ミリポアのミリセルを使えば光透過性の問題はないということが判明しました。足があるとレンズのworking distanceが足りなくなるので削る必要がありますが、問題は解決しました。お騒がせしました。 | |||