PubMedID |
22162136 |
Journal |
J Cell Biol, 2011 Dec 12;195(6);1047-60, |
Title |
Live imaging of apoptosis in a novel transgenic mouse highlights its role in neural tube closure. |
Author |
Yamaguchi Y, Shinotsuka N, ..., Yosida H, Miura M |
京都大学 生命科学研究科 生体制御学 松田道行 2011/12/17
FRETバイオセンサーを発現するトランスジェニックマウス
去年暮れの武田シンポジウムで筆頭著者が発表していたSCAT3のトランスジェニックマウスの論文がでました。これまでFRETバイオセンサーを発現するまっとうなトランスジェニックマウスはなかったので快挙だと思います。おめでとうございます。さて、ではなぜFRETバイオセンサーを発現するトランスジェニックマウスができなかったのでしょうか。三浦研では、これが、サイレンシングのせいだと見当をつけ、insulatorではさむことでトランスジェニックマウスの樹立に成功しています。実は、FRETバイオセンサーは安定発現細胞株を作ることも困難でした。我々は、CFPとYFPの組み換えが起きるからだろうと考え、CFPをサンゴ由来のTFPに変えることで安定発現させることに成功しています。今回の論文と併せて考えると、insulatorをはさむと組み換えもおさえるのか、あるいは、TFPにするとサイレンシングを抑えるのか、興味があるところです。今回の論文はmouse embryoの共焦点レーザ顕微鏡による解析です。二光子顕微鏡で成体マウスをみるとどうなるかも楽しみです。