PubMedID |
23401517 |
Journal |
Proc Natl Acad Sci U S A, 2013 Feb 26;110(9);3399-404, |
Title |
Improving spinning disk confocal microscopy by preventing pinhole cross-talk for intravital imaging. |
Author |
Shimozawa T, Yamagata K, ..., Fujita K, Mimori-Kiyosue Y |
京都大学生命科学研究科 生体制御学 松田道行 2013/03/30
Spinning disk confocal and 2PE
清末研究室から、横河のSpinning disk confocalと2PEとを合わせると、深部まで高い分解能で観察できるという報告です。Spinning disk confocalは高速で共焦点像が得られますが、pinhole間のクロストークがあり、厚みがある組織ではバックグランド光が強くなるという欠点があります。一方、二光子は焦点面でしか蛍光分子の励起が起きないのでpinhole不要ですが、高速に観察できないとう弱点があります。しかもpinholeを使うとレーザー強度が二光子励起に不足するというジレンマもあります。これらを解決するために、microlensを大きくし、かつpinhole間隔を開けて、pinhole数を減らし、pinholeあたりの光量を増加させるとともに、pinhole間のクロストークを減らしました。これにより、期待する効果が得られたという明快な仕事です。2PEで高速観察をしたいという方は多いでしょうから福音になるでしょう。
2PEではGaAsPによる高感度化でこれまで見えなかったものが見え始めていますが、CCDはどこまで対抗できるのか比較結果が知りたいところです。