PubMedID |
23455425 |
Journal |
Nature, 2013 Mar 21;495(7441);389-93, |
Title |
Autophagosomes form at ER-mitochondria contact sites. |
Author |
Hamasaki M, Furuta N, ..., Amano A, Yoshimori T |
国立循環器病研究センター研究所細胞生物学部 望月研究室 若山勇紀 2013/04/11
オートファゴソームの形成
大阪大学の吉森先生らのグループが、オートファゴソームが形成される場所を明らかにしました。これまで、オートファゴソームの起源については小胞体、ミトコンドリア、細胞膜と議論が分かれていましたが、蛍光イメージング技術を用いて見ることで小胞体とミトコンドリアの接触部分でオートファゴソームが形成されることを明らかにしました。オートファゴソームは直径約1umのオルガネラで5〜10分で形成されます。オートファゴソームが形成し始める様子を短い間隔で観察するために、著者らはCos7細胞にRFP-SEC61b (ER marker) , TFP-mito (mitochondria marker) , GFP-ATG14 (autophagosome marker) を発現させ、CCDカメラ3台接続したCSUを用いて観察しました。
オートファジーが抑えられることにより神経変性疾患、がん、生活習慣病といった疾患が引き起こされます。今回の論文でオートファゴソームの形成される場所が明らかになったため、オートファゴソームの形成を促進する薬剤の開発に貢献するであろうと考えられます。