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代表研究者 | 動画の解説 | 動画 |
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伊川正人 | 我々は哺乳類の受精を可視化する研究を行っている。 卵との融合に必須な精子IZUMO1をmCherry(赤色)で標識したTGマウスを樹立し、その局在変化をイメージングした。精子頭部にある先体がexocytosisによって崩壊(Acro-EGFPの消失:緑色)するとIZUMO1は先体膜から頭部細胞膜全体に拡散し、その後徐々に赤道部に集合していく。exocytosisは卵に出会う直前に起こるが、そこまではオルガネラ膜にIZUMO1が保持されている。Hoechst(青色)は死細胞を示す。 |
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軽くガラスで押さえつけた卵に精子が融合する過程をイメージングした。卵にはHoechstを導入してあり、融合した精子のDNAが光る(青色)。 精子頭部は複雑な膜構造を持っているが、融合開始時にIZUMO1-mCherry(赤色)は赤道部から失われる一方、頭部後方の膜(Alexa488-ADAM1b抗体:緑色)は拡散せず、融合の特異点を示すことができた。最後はプロタミンが除去され精子核が膨化する。 |
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齋藤尚亮 | 我々が作製した難聴マウス由来の初代器官培養蝸牛をAlexa488-Phalloidinで染色し(培養後7日目)、共焦点レーザー顕微鏡により観察した。 不動毛の一部に欠損が見られる(蝸牛のmiddle turn由来の内有毛細胞をイメージング:中央に位置する細胞の右端で、長不動毛の一部が欠損)。 |
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榊原 明 | マウス胎仔脳に子宮内電気穿孔法にて蛍光蛋白質発現プラスミドを導入し、二日後に大脳皮質をスライス培養法にてライブ観察した。 中間帯(IZ:intermediate zone)から皮質板(CP:cortical plate)にかけて脳表層(画面上方:Pial surface)へと移動するニューロンの細胞膜(緑:膜移行型EGFP)と細胞核(赤:ヒストンH2B融合iRFP)が可視化されている。 本領域のDNA配布サービスから入手した近赤外蛍光蛋白質iRFPが脳組織イメージングに使用可能であることがわかった。 |
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由井克之 | 私達の研究課題は、マラリア肝細胞期免疫防御の生体イメージングです。肝細胞期感染のためには、ハマダラカを飼育し蚊の唾液腺に集まるスポロゾイト(マラリア原虫感染型)を集める必要があります。原虫はGFPとモデル抗原を発現する組換え原虫を用い、肝臓の生体イメージングを行います。 この研究の出発点となる、ハマダラカ唾液腺内のスポロゾイトを共焦点レーザー顕微鏡で観察した画像を示します。 |
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片貝智哉 | 放射線照射したGFP全身発現マウスに野生型マウスの骨髄を移植し、リンパ節のストローマ細胞や血管内皮細胞がGFP(緑)で可視化されるキメラマウスを作製後、そのリンパ節組織スライスにおける蛍光標識したT細胞(赤)の挙動を2光子レーザー顕微鏡により観察した。 T細胞がストローマ細胞のネットワーク中を活発に移動する様子が見られる。 |
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上田陽一 | 神経活動の指標として汎用されているc-fos遺伝子産物(Fosタンパク)にeGFP(緑色蛍光タンパク)およびオキシトシンにmRFP1(赤 色蛍光タンパク)を標識したダブルトランスジェニックを用いた。 オキシトシンニューロンを特異的に興奮させる消化管ペプチド(CCK-8)をラッ ト腹腔内に投与後、脳を取り出して視床下部視索上核に局在するオキシトシンニューロンの細胞体を共焦点レーザー顕微鏡で観察した。 オキシトシン (赤色蛍光)は細胞質内に小胞状に多数、Fosタンパク(緑色蛍光)は核内に限局して観察された。 |
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平野美奈子 | 人工脂質二重層膜中に組み込まれたチャネルポアに、DNA1分子が膜電位に依存して相互作用する様子を全反射顕微鏡で観察した。DNA分子はAlexa546で標識されている。 チャネルポアにはまったAlexa546-DNA分子は、DNAを加えた側をマイナス電(-120mV)に維持する限りポア内に留まり、電位を逆転させると拡散して視野から消える。 |
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宮坂信彦 | 匂いを感知する嗅細胞(感覚神経細胞)で蛍光タンパク質を発現するトランスジェニックゼブラフィッシュを樹立し、共焦点レーザー顕微鏡によるイメージングを行った。 gap-Venusを発現する嗅細胞の軸索(緑色)とlyn-RFPを発現する嗅細胞の軸索(赤色)が、一次嗅覚中枢である嗅球の異なる領域に投射しているのが観察される。 |